それ何語[155]カムヤッ

◆カムヤッ

遅い夏休みが終わったら、山盛りの仕事が待ってたけど香港編3日目。

・ワタシ、チップ、ワスレル、アリガト。

「アノですね～、香港ではですね～、チップの習慣がありましてですね～」と初日にツアーガイドさんが言っていた。
曰く、ホテルでベッドメイクをしてもらったらＨＫ＄5程度だそうな。

ところが、香港3日目、つまり2晩寝て起きてから気がついた。
初日の朝チップ置いてないじゃん。
葉にはわからんのですが、チップがもらえなかったときの気持ちってどんな感じなんでしょ？
「あ～残念」なのか「畜生ぉ！」なのか。
とにかく今日は2日分置いて行くことにした。
前の日にもらえなかったメイドさんがくるとは限らないけどね。

ついでにメモでも置いていこう。
「昨日はチップを忘れてしまいました」
広東語ではなんていうのかな？
「昨日」が「琴日（カムヤッ）」、
「私」が「我（ゴー）」、
「チップ」が「貼士（ティッシー）」、
「忘れる」が「唔記得（ンケイダッ）」、
らしい。
うろ覚えだけど、動詞に「過去形」というのはないらしいから特に活用とかは気にせずにこのまま単語を並べれば通じるでしょう。
ついでにせっかく覚えた「ありがとう」も書いておくか。

そうして葉はホテルのデスクにＨＫ＄10のコイン一枚と
　我唔記得貼士。　唔該。
と記したメモを残して部屋を出た。

意気揚々と今日もネイザンロードを歩く。
今頃メイドさん手紙見てるかな。
葉の広東語は通じたのかな。
　我唔記得貼士。　唔該。

…あれ、「昨日」を意味する「琴日（カムヤッ）」が抜けてないかい？
するってぇと、文章自体から過去形のエッセンスがなくなって、まったくの意味不明な文章になっているなぁ（汗
メイドさんから見たらきっとこんな感じなんだろうな…
「ワタシ、チップ、ワスレル、アリガト。」（でもチップは置いてある）
ああ意味不明…。

帰ってきたらチップと一緒に手紙がなくなっていた。
まあ「アリガトウ」のニュアンスが伝わればよしとしよう！

・不思議の味の不思議な「の」

今日は天星碼頭からスターフェリーで香港島に渡った。
すばらしい近代的なビル群とひどすぎる排ガスの間を練り歩く。
林桂坊で昼食をとり、街のいたるところにあるインフォメーション（日本語！）を見てで面白そうなところがあれば行ってみる。
本当に歩きつかれてスターフェリーで九龍半島に戻ったときはもう日が沈んでいた。

天星碼頭近くのスーパー"CITY SUPER"に行ってみた。
香港編初日に書いた通り、ラーメン、即席味噌汁、お菓子、あれも、これも、日本製の食品が溢れている。
アルコールのコーナーでは「秋味」のキャンペーンをやっていました。
そうえいばついこの間のWBSで、上海で「冰結」を展開中、ってな特集をやってたけど香港にはまだないんだな～。

珍味のコーナーにて気になるものを発見。
皮蛋の燻製！？らしきもの。
友達の家に行った時に一度食べたことあるやつだ。
これをお土産に買っていってみよう。

パッケージを見ると広東語が並んでいていかにも香港土産、って感じでよさげかな…と思ったら下のほうに
「不思議の味」
と書いてあった。
微妙に日本語間違ってるよね…と一人ツッコミ。

でも、「な」じゃなくて「の」じゃなきゃダメなんです。
というのも、香港の街中で「の」は良く見かけます。
多くの香港人（とあえて書きます）は当然日本語を知らない。
どうも「の」だけがひとつのデザインとして取り入れられているらしいのです。
ちょっとしたお土産を売っているお店で「優の良品」というお店もあります。（って明らかに「無印良品」からインスパイヤされてますね…）
最初見たときはこの香港における「の」の使われっぷりがわかっておらず、「？？？」と違和感を覚えました。
「優良品」でいいじゃん…え、もしかして「優（まさる）の良品」！？
まさか某濱口優が某番組の企画で「捕ったど～～～！！」って捕ってきた数々の良品（？）が売ってたり…しないか。

話を戻すと、この「の」は台湾でも同じようにデザイン的に使われているようです、と去年台湾に旅行に行った友達が言っていました。
これって日本で言うところの「バザール de ござーる」などの"de"に近いんじゃないでしょうか。（ちなみに正しくは「バザールでござーる」です。ちょっといい例が浮かばなかったので…）

★ひとこと
書くネタは決まっているのだが（遊んでばかりなので）書く時間なし。
いかんのう。

作成開始：08-28-2005 at 01:05 AM
作成終了：08-28-2005 at 02:26 AM