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August 10, 2005

それ何語[152]ロコモコ

◆ロコモコ

昨日の『ぷっ』すま
題して「暑気払いセクシー美女(秘)夏料理衝撃ロコモコに魚内臓&火を噴く沸騰ムース草なぎVSカンニング竹山絶叫バトル」

そのサブタイは狙いすぎだろうと思いつつもしっかり見てたりする。

素人を路上でスカウトして指定した料理を作らせ、どんなに不味くても完食しなきゃいけない、って企画なんですが、どうしてこうもまあ毎回ゲテモノが出てくるんでしょう?(やらせ笑?)

で、その指定された料理の一つが「ロコモコ」。
goo辞書には「ハワイ語と英語の混成語(ピジン)による表現」とあるけど…ともかく語源探索開始。


この"loco moco"、語源を調べてみると…すぐに見つかる。
いろんなサイトに書いてあるけど、
ハワイ語で"loco"は「地方の」、"moco"は「混ぜる」、だって。

と、思ったら…
さて、ロコモコ(Loco Moco)とは何であろうか。

よくLoco mocoってどういう意味?ハワイ語なの?って聞かれる事がある。
Loco mocoは・・・ハワイ語ではない。ハワイ語っぽい・・・と思われると思うが、そもそもハワイ語に「C」はない。
だからMocoに「c」が入ってるかぎりハワイ語にはならないのだ。じゃあLocoMokoじゃないの?と思うだろう。違うのだ。
ハワイ語でMoko(Mokomokoとも言う)とは「乱暴」や「素手での喧嘩」なのである。では、ロコモコとはどういう意味なのだろうか。
実はこれは不明なのである。様々な説があるが、本当の意味は不明らしい。まあローカルのスラングがらきたものだと思う。


"c"があるのでハワイ語じゃないらしいです。
調べてみると確かに。
ハワイ語 - Wikipedia
ハワイ語のアルファベットには母音としてa, e, i, o, u、子音としてp, k, ‘, m, n, w, l, h がある。


でも…
ハワイ州観光局のページにも…
ハワイ生活辞典

ロコモコ
一口に言うと「ハンバーグ&目玉焼き乗せどんぶり・グレービーソースかけ」。日系人の多いハワイ島ヒロから広まり、今ではすっかりハワイごはんの代表です。店によりさまざまな工夫が見られるのも楽しみの一つ。「モコ」は「混ぜる」という意味で、文字通りぐちゃぐちゃ混ぜて食べましょう。

ハワイ語とは書いてないけど、『「モコ」は「混ぜる」』?
結局"moco"は「混ぜる」でいいのかな?
でも何語なのさ?


…結論としては、前述の「さて、ロコモコ(Loco Moco)とは何であろうか。」にもあるとおり、出所不明らしいです。

参考:ロコモーション?
≪ロコ・モコの話≫


◆ひとこと
語源が「出所不明」、ってな結論はまあよくあること。

にもかかわらず、『ハワイ語で"loco"は「地方の」、"moco"は「混ぜる」』、と断言しているページは多かったりする。

てきとーだなぁ。

作成開始:08-11-2005 at 12:05 PM
作成終了:08-11-2005 at 01:10 PM

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August 04, 2005

それ何語[151]ストロボ

◆ストロボ

昨日新宿のヨドバシカメラで一眼レフデジタルカメラを買った。

葉は写真は素人です。
なので大学時代に写真部所属だった会社の同期Yと、「カメラ欲しいなあ、でも撮るものがない」という物欲番長Kに付き添ってもらった。
なぜ素人の葉が突然カメラを買うことになったかというと、雑誌「花時間」先月号に「10万円クラスの一眼レフを買って花を撮ろう」的なページがあり、見事それに感化されたからです。

サンプルを手にとって見る。
重い。
試しに何か撮ろうとして構えてみる。
両手で両側から持つ、という素人丸出しの持ち方だったのでYから教育的指導を受ける。(参考
じゃピントでも合わせてみますか。
「どこかのボタンを半押し」すればよいことくらいは知っている。

いざ半押し…ウィ~ン(ほーら、ピントが合って…)…パコッ!
中央上部の蓋?が盛大に開いた。
葉「な何これ!?」
Y「ん?ストロボ。」
葉「ああ、フラッ…ストロボね。」

それって何語?とは聞かず、語源探索日記のネタにすることにした。


「ストロボ 語源」でググってみる。
ストロボ - Wikipedia

ストロボ(Strobo)は写真撮影の際に使われる発光装置の俗称。一般名詞化されているが、実際にはアメリカ合衆国のストロボリサーチ社の商標のため、メーカーによっては「エレクトロニック・フラッシュ(単に略してフラッシュとも)」「スピードライト」などと呼称している場合が多い。ここでは用語を「ストロボ」に統一して詳述する。


ふーん商品名ねえ。
商標だから他のメーカーはその単語は使えないってことかな?
確かに手元のマニュアルにも「スピードライト」との記述がある。
じゃ米ストロボリサーチ社の公式サイトに行けば「ストロボ」の語源(というか由来)がわかるでしょう。
…しかしそんなサイトは見当たらなかった。
「ストロボリサーチ」はもとより"strobo research"でもヒットせず。


まいっか。
じゃ角度を変えてgoo辞書から。

ストロボ [strobo]
(1)〔もと商標名〕写真用光源の一。キセノンなどのガスを封入した放電管に高圧電流を通じてガスをイオン化させ、強い閃光(せんこう)を得るもの。放電が終わるとガスは元の状態に戻るので繰り返し使用できる。
(2)ストロボスコープの略。

ストロボ-スコープ [stroboscope]
回転体の回転速度や回転中の運動の様子を測定する装置。等しい時間間隔で点滅するストロボ放電管を光源として回転体に照射し、点滅周期と回転周期とが一致すると回転体が静止したように見えるので、このときの周期を測定して速度を求める。

両者は別物みたいですね。
ストロボが「写真用光源」ならストロボスコープは「回転体測定装置」かな。

「ストロボ」は英語で…

ストロボ
an electronic flash; a strobe (light).

ストロボを意味する"strobe"って単語があるのね。
"strobe"の語源は…Online Etymology Dictionaryより。
やっぱり「ストロボスコープ」の略でギリシャ語の"strobos(回転する動き)"から。


ストロボの語源はギリシャ語で「回転」。
んーあんまりピントが合わない、もといピンとこないですね。


やっぱり商標「ストロボ」説に戻ってみる。
おーここにあった。
USPTO(米国特許商標局) TESS(商標電子検索システム)
(検索結果のリンク可否が不明なので未リンク)

商標名:strob
商品およびサービス:写真用の光源云々…
権利者:STROBO RESEARCH CORPORATION
登録日:April 11, 1950
更新:第1回更新 19700411
有効/失効:失効

確かに"STROBO RESEARCH CORPORATION"なる会社が「ストロボ」に関する商標を出願していたが、その肝心の商標は"strob(ストロブ)"。
しかも1度更新しているものの、35年前に商標として失効している。

そもそもその商標が一般名詞化してしまうほどの製品を製造した会社についてネットにほとんど記述がないこと自体不自然な気がする。
( "STROBO RESEARCH" の検索結果 約 11 件 )
各社カメラメーカーのサイトも、商品名に「ストロボ」という単語こそ使ってないものの、サイト上では「ストロボ」を普通に使ってるし…。


調べた結果をまとめると…
以下事実
・写真用光源に関する"strobo(ストロボ)"という商標は存在しない。
以下勝手な予測
・最初に「回転体測定装置」として"strobosope"が発明され、同じ原理で製造された「写真用光源」を俗に"strobo"と呼び、後に"strobe"という単語もできた。
・ストロボの語源はギリシャ語で「回転」。
・各カメラメーカーがその単語を利用してないのは「ストロボ」がもともと「ストロボスコープ」からの借用であり、その単語自体は「回転」の意味しかもたないため、写真用光源の一般名詞として使うには不自然との判断から。

と、まとまってないんですけど今回はこの辺で。

はやくこのカメラばしばし使ってみたいです。

◆ひとこと
えらい時間かかった。
一晩でまとまらなかったよ。

8/5の日記
凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹


作成開始:08-05-2005 at 20:45 PM
作成終了:08-05-2005 at 21:45 PM

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August 01, 2005

それ何語[150]ガラムマサラ

◆ガラムマサラ

これって7月中ごろの日記なんだけど…
会社のビルの1Fのコンビニで見つけたお菓子の話。

株式会社 東ハト/商品カタログ/ガラムマサラ

そのころちょうど「深夜特急」を読んでいたので、この「いかにもインド!」っていうパッケージにつられて買ってしまいました。

公式サイトを見てみると、ああなるほど、このパッケージは「ムトゥ踊るマハラジャ」のキャラクターだったんですね。
当時はすごく流行ったけど、なぜいまさらムトゥかと言うと…

インド伝来のミックススパイス「ガラムマサラ」を
使った、スパイシースナック。
マサラ・ムービー「ムトゥ踊るマハラジャ」との
コラボで、印象的なパッケージが実現しました。

だそうです。 「ガラムマサラ」→「マサラムービー」→「ムトゥ」ってな連想ゲームですね。

で、「マサラムービー」って何だっけ?

マサラムービー【masala movie】
〔マサラはヒンディー語で混ぜたものの意〕 インドで制作された娯楽映画の俗称。同じ映画の中に,コメディー・ミュージカル・アクション・恋愛などさまざまな演出要素が盛り込まれている。 →ボリウッド


「ボリウッド」にツッコみたいところですがここはひとつスルーするとして、「マサラ」はヒンディー語で「混ぜたもの」だそうな。
すると「ガラムマサラ」は…

ガラムマサラ【garam masala】
〔ヒンディー語。ガラムは辛い,マサラは混ぜたものの意〕 チョウジ・カルダモン・シナモンを主原料とした混合香辛料。インド料理に広く用いられる。


このお菓子、確かに食べてみると「激辛」ってわけじゃないです。
適度な辛さはもちろん、スパイシーな香りが売りのようです。
っていうか、フツウにオイシイ!


「ガラム」は「辛い」、「マサラ」は「混ぜたもの」…(語源探索結果を脳内ハードディスクに保存中…)

あれ、ちょっと待った。

ガラムマサラ - Wikipedia

『辛いスパイス』として紹介されることがあるが、本来の意味ではない。ヒンディー語の "garam" には「暑い」「熱い」という意味はあるが「辛い」という意味はなく、英語訳したときの "hot" から転じた誤訳であろう。実際、ガラムマサラは主に、辛味よりも香りをつけることを目的に使われる。


『「ガラム」は「辛い」』は誤訳の模様。
Wikipediaグッジョブ!

因みに東ハトのお知らせのページにも以下が明記されておりました。

※「ガラム(garam)」は、ヒンディー語で、「熱い」「暑い」という意味をもちます。


以上ガラムマサラでした。
お約束だけど…今すっごい食べたくなってきた…。

★ひとこと

以下8/3の日記。


8月から仕事が楽になる。
1日、2日は突然のトラブルで(トラブルはいつも突然ですが)夜討ち朝駆けの対応だった。
まあこれはしゃあない。

そして昨日3日。
2003年10月からのプロジェクトが始まって以来、初めて定時退社した。
その後新宿で一眼レフのデジカメを買って、
友人と軽く飲んで、
帰宅後買ってきたデジカメをいじり、
PCのデータバックアップ&初期化をして、
でもまだ25:00くらい。

一日を2倍生きた気がしました。


本日4日は午前年休そして定時退社予定。

作成開始:08-04-2005 at 11:54 PM
作成終了:08-04-2005 at 12:47 PM

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